そして 君は 恋に落ちた。



これは一緒に休憩する感じか…?



「ありがとうございます」とコーラを押すと、隣でブハッと吹き出す。


何事かと目を見開くと、

「松田、警戒し過ぎ!それ君のだからね」


クックッと笑いながら、はい、と渡されたコーラ。

……確かに俺の金だ。



瀬川さん以外は隣の喫煙所にいて、休憩ルームは俺と瀬川さんだけ。この状況に、知らず知らず緊張していたみたいだ。



「てかさー」

椅子に座り俺を見上げる瀬川さんに、俺は向かいの椅子に腰掛けた。



「松田君とハルヒってどうなってんの?」


真っ直ぐな瞳で見つめられ、一瞬息が詰まった。


どうなってんのって……


「どうなんでしょうかね…」



そんなの、俺が知りたい。



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