そして 君は 恋に落ちた。



「時間かかるって、それってどれ位?」

「そうですね……1日、2日は」

「ああ、それならお願いします」


俺の言葉に店員は「承知いたしました」と笑顔を見せた。











「ありがとうございましたー」



閉店時間ギリギリで店を出ると、冷たい風が容赦なく吹き俺も藤井さんも一瞬縮こまる。



「……悪い。結構時間かかった」


「大丈夫だよ」


「そーいえばあいつは?
 ボチボチ本気で心配してるかもよ?」


林原の事だから、彼女から連絡が無くて本格的に俺との事を心配してそうだ。

何故か昔から俺と藤井さんが出来てると勘違いしていた男だ。
嫉妬心露わに騒ぎ出すだろうな……


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