そして 君は 恋に落ちた。
どこかであぐらをかいてたんだと思う。
誕生日当日、出ない電話。
小林さんが泊まったと聞いても、そんなに心配せずに。
だから。
泣いてる彼女を抱き寄せた小林さんを見て、
あの人の胸に顔を埋めた彼女を見て、
「その人、返して下さい」
血が、沸騰するかと思うほどの、嫉妬を――――…
「何? こいつ君のなの?」
「はい。 なので諦めて下さい」
俺以外の奴が彼女に触れるなんて。
どうあっても許せない。
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