そして 君は 恋に落ちた。






どこかであぐらをかいてたんだと思う。


誕生日当日、出ない電話。

小林さんが泊まったと聞いても、そんなに心配せずに。



だから。


泣いてる彼女を抱き寄せた小林さんを見て、

あの人の胸に顔を埋めた彼女を見て、


「その人、返して下さい」



血が、沸騰するかと思うほどの、嫉妬を――――…




「何? こいつ君のなの?」

「はい。 なので諦めて下さい」



俺以外の奴が彼女に触れるなんて。

どうあっても許せない。




< 302 / 378 >

この作品をシェア

pagetop