そして 君は 恋に落ちた。




「はぁ――――…」



彼は私の告白に一瞬黙り、大きく息を吐いた。と、同時にギューッと抱き締められる。



「あの…」

「静かにして下さい」

「いや、えっと…
 一回服着ませんか…?」

「ダメ。
 このまま寝るの」


素肌をピタリと合わせ、彼は私の髪に、額に、鼻に、唇へとキスをする。

それがくすぐったくて。恥ずかしくて。


………幸せで。





「………ははっ
 また泣いてる」


チュッとリップ音を立てて。

でも次のキスは、
熱を呼び起こすほどの、
深く、甘いkiss――――…












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