そして 君は 恋に落ちた。



「……テメェー」

「ふふ…あははははっ」


瀬川君が恥ずかしげに顔を背け小林君は苛立たしげに私を見る。


本当にこの二人と同期で良かった。

友達で、良かった。


心から想うよ―――…





「ありがとう!何だか私ばっかり幸せでごめんね?
 でも大丈夫!
 きっと二人にも幸せ訪れるよ!

 吉永さんも良かったら一緒に飲みましょう!」


笑顔でお礼を伝えたのに、二人は忌々しげに私を見るだけ。

でもそんなの気にしない。


今は、この携帯に入ってる彼からのメールが私を幸せな気持ちにしてくれてるから。




“あまり飲み過ぎないで下さいね

 帰ったら電話下さい
 心配なので


 ……早く声が聞きたい”





―――私も。

声だけじゃなくてあなたに触れたい……


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