そして 君は 恋に落ちた。
いったい何をしたんだ。私は……
昨日は―――確か、瀬川君と小林君と飲んでたはず……よね?
「――春日さん?」
考えてると、呼び声とともに覗き込まれ思わず仰け反った。それを予測していたかのように、松田君の手が伸びる。
「二人きりじゃなかったから怒りはしないけど――」
手を捕まれ私がハッとしてると、彼は私を見てニッコリ笑い
「正直、面白くはないですね」
言いながら、私の視界には天井の真っ白な壁紙が映った。
ベッドのスプリングを背中に感じ、彼が私を押し倒してる事にやっと気付く。
「あの、時間…」
「ああ、まだ6時ですよ?」
「そう…な、の…?」
「はい。だから、大丈夫です」
いや、何が…?とは聞けなかった。
彼が私に、押し付けるようなキスをしたから―――…
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