そして 君は 恋に落ちた。





私の上にいる彼の重さに、涙が出る……。

それに気づくと、目を細めゆっくり私の瞼にキスをしてくれる彼が、愛しくて。


さらに涙を生む……






「先にシャワー入ってきますね」


ぐったりする私の肩に軽いキスをしてベッドから出て行く彼。

私はまだ肩で息をしている。


……朝からハード過ぎだよ。



目を瞑ると、小さく聞こえるシャワーの音。


そういえば、なんで松田君がこの部屋にいるのか聞いてない。

鍵は渡してないし。

…っていうか、私はいつ帰ったの…?


―――ヤバい。後で瀬川君達に聞かないと。



私が大きな溜息を吐いたのと同時に、松田君がシャワーから出てきた。

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