そして 君は 恋に落ちた。










「……ね、先に行かないなら私が行くよ?」

「はい?何分けわかんないこと言ってるんですか?」

「いやいや、分かるでしょ!
 むしろ分かり易いでしょ!?この視線!」


「ハァ……気にしすぎですよ」




朝から気持ち良いくらいの快晴。


な、の、に―――

会社に近づくにつれ視線が痛くなってくる……!




「オッス!
 朝から揃って出勤?」


この空気読めない声は言わずもがな彼、で。



「おはようございます」

「相変わらず爽やか空気纏ってんね、松田君。

 昨日あんな時間に呼びつけて悪かったな」

「いえ、むしろご迷惑お掛けしました」

「ははっ
 いや、全くよ?なあ?ハルヒ」



……もう、勝手に話してて下さい。




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