そして 君は 恋に落ちた。







「美和さん……好きだよ…」



眠る私に優しく囁く、愛しいヒト―――…



まだまだ余裕なくて。
貰ってばかりの『好き』の言葉達。


どんなにアナタが好きで大切なのか、まだ私にはうまく伝えられないけど……

もう少ししたらきっと、私の全部で“好き”と伝えていくから。


今はまだ、もう少しだけ待っていてね?





そして―――
また、明日の朝になったら涙するんだ。

今度は、嬉し涙。


だって、左の薬指に指輪がはまっていたの。


彼から30歳の私へのプレゼントが………






そうして私は、何度も恋に落ちるの。



明日も、明後日も。


きっと、何年経っても。



愛しいアナタに―――…












――――end

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