そして 君は 恋に落ちた。


経理部のドアを開けると、ガラス扉の前の私たちをみんなで見ていたようで。女の子達が私を睨みつける。


……瀬川君気付いてたな。


彼の嫌がらせに気づき、昼休憩に絶対文句言ってやると心に決め席に着いた。









…………おかしい。



経理部はいつものように騒がしく、仕事に追われている。

私も数字で頭クラクラし始めてる。そのせいもあるのかもしれないけど……に、しても。



今日はまだ、松田君と話していない気がする。


しかも、避けられてるような。





どこからか噂が出たのだろう。

私の変身ぶりに、何事かと他部署の人達が経理部前を覗きに来ていた。


……まるで珍獣扱い。

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