そして 君は 恋に落ちた。
5
―――――誰か私を殴って下さい!
隣にいるのは睫毛がやたら長い彼。
その小さな寝息に、私は咄嗟に手で口を塞いだ。
……なんで裸なの!!
……記憶は………ある。
昨日はあれから松田君と合流して、私は極度の緊張からか、彼が止めるのを聞かずにグラスを次から次へと空けていった。
そんな私が無事に家にたどり着くはずもなく―――気付けば、今に至る。
体をゆっくり起こし周りを見渡す。
白と黒で統一されたこの部屋は、松田君の家。
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