そして 君は 恋に落ちた。
「しゃーねーな、全く。っつーか、これ美味い!」
「時間無かったから余り物で炊き合わせただけだよ?」
「俺ハルヒの味付け好きだぁ!なぁ、もう俺んとこ嫁来るか?
俺お前に彼氏居てもうるさく言わねーし」
「………バカなの?やっぱりバカだったの?」
へらっと笑う彼のいつもの冗談を聞き流し、空いたお皿を流し台に置きに立った。
それと同時に携帯が震えたけど、後でと気にせずいると―――
「おい、携帯がな―――あれ?松田?」
―――面倒なことになった!?
ガチャンッ
「ちょっ だ、今出る――」
ピッ「おう!松田?」
………っ 勝手に出た!
「……え?ハルヒ?いまキッチンにいるけど。……そうそう、今ハルヒんち」
…………アウトーッ!
キッチンで固まる私をよそに何故か人の携帯で会話を続ける瀬川君。
今から電話取り上げてもその後の松田君との会話が怖い……。
むしろ、このまま切ってくれないかな…!
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