そして 君は 恋に落ちた。



それからすぐ、日付が変わる時間に気付いた瀬川君は、慌てて帰って行った。

彼を見送った私は、洗い物をしながらさっきの電話の内容を思い出した―――…




……少し素っ気なく感じたのは、ただの気のせいだろうか。

それなら良いんだけど―――…


でも……なんだか様子がおかしかった気がするし……


でも―――…





これの、繰り返し。


彼と仕事し始めて二年と少し。
こんなに気になる存在になるなんて思いもしなくて………私は一体どうしちゃったんだろう……。




キッチンを片付けベッドに腰掛けると、ベッドに置いた携帯が光っていた。

見てみると、着信が入っていて…………相手は松田君だった。









かけ直した方がいい?




………かけ直しても……いい……?




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