君の隣
どういう、こと……??
「あのさ、碧。」
怜美が、今までに見たことがないような、優しい表情で、
私を席に手招きする。
…
や……、
なんで、泣きそうになってるんだ。
なにも、理由なん、て…………
理由、なん、て…………、
席に座ると、怜美がフゥーっと息をはいて、
「碧は、霧谷先輩と千明が付き合うのが、嫌だった。」
---------------ズキッ
「そんな、こと………。」
「あるでしょ。自分の心によく聞いて。」