夢見る空
「あ~飲んだ飲んだぁ!」
「ちょ~怜香、大丈夫?ちょっと飲みすぎたんじゃない?」
「ふへ?らぁ~いじょ~ぶぅ!」
「家まで送ろうか?そんなんじゃ無事に帰れるか心配だわ」
「らぁ~いじょ~ぶだってぇ~…ひっく」
「どこが大丈夫なんだか…」
ベロベロに酔った私は有頂天で自分でも何を言ってるのかさっぱりだった。
「……あぁ!」
「なに!?」
「会社に大事な書類忘れた!」
「えぇ!なんでそんなもん忘れんのよ」
「ついうっかり。あ…家の鍵もだ。」
「いくらなんでも忘れすぎ。で、どうすんのよ?何ならうち泊まる?」
「そうしたいけど、明日会議があってその資料の間違いがないか確認で目を通さなきゃ。」
「まさか、会社に…」
「もちろん取りに帰る!」
「はぁ…」