いつも危険信号たちの隣で?


これ、速くない? 。

電車並の速さだよ、私じゃなければ悲鳴を叫んでいるよ、絶対。

振り落とされないように首に回している手を強く握りながら私はお節介狼に下ろすように頼んだ。

「おろして、今すぐに」

「うっせぇ! 」

「私は平気ですから」

「黙れ黙れ! 」

叫ぶように否定する狼。

この人、会話する気ないのだろうか。

「......はぁ私はどこに連れていかれるの? 、まさか変な所でないでしょうかね」

「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇぇええ! 」

......なさそうね。
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