終天の絆


オレは悔しさに歯噛みした。


歯噛みしながら楽しかったあのときのことを思い出す。

そう、楽しかった。

それなのに

「よくも…壊してくれたな」

オレは『ソイツ』をキッと睨み付ける。
すると『ソイツ』は笑うのをやめた


「はぁ…」

そしてどこか悲しそうにため息をつく。

「わかってないね君も。壊されたのは、オレだって」


「………」


< 2 / 10 >

この作品をシェア

pagetop