林檎好きな彼 [短]


ご飯を済ませて ミヨとバイバイした後
今日も木陰で ケータイをいじって
お昼休みを過ごそうと裏庭に行くと、先客がいた。

ベンチに寝転がり 程よく筋肉のついた腕で顔を隠している彼を
誰か 確かめようとジロジロ見ていると 彼は急に上半身を起した。

『……………』

「……………」

ヤバイ。 変態と思われたカモ…

「あ!君、いつも此処で寝てるか、ケータイいじってる人だよね?」

『あ…はい。』
向こうは私を知ってるのか?

「そっかそっか!俺、2年A組の 寺山 聖![テラヤマ ヒジリ]好きな食べ物は林檎!」

寺山先輩は 手を差し出してきた。


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