トリガーポイント
……。
初めて泰治さんに会ったのは、大学1年生の春だった。
大学のサークルの先輩から泰治さんを紹介された。
「泰治。
この子、今年の1年生の咲坂亜優ちゃん。」
「初めまして。
…アユ太郎。
な~んかお前タヌキみたいで可愛いなぁ。」
わしゃわしゃ…。
そんな音が聞こえてきそうな位頭を撫でられた。
髪ぐしゃぐしゃ…。
「アユ太郎?
タヌキって…。」
「あぁ大丈夫よ。
泰治はいつも気に入った子に変なあだ名付けるのよ。
咲坂もそのうち慣れるわよ。」
そのうちって…。
慣れるもんなのかな…?
その後も泰治さんは私をアユ太郎とごく自然に呼んでいた。
泰治さんは私が入学した時、すでに4年生で就職も内定していた。
それから私が卒業するまでの間、サークルの飲み会出席率はパーフェクトだったけど、
それ以外は何をしてるか今イチ謎な人だった…。
初めて泰治さんに会ったのは、大学1年生の春だった。
大学のサークルの先輩から泰治さんを紹介された。
「泰治。
この子、今年の1年生の咲坂亜優ちゃん。」
「初めまして。
…アユ太郎。
な~んかお前タヌキみたいで可愛いなぁ。」
わしゃわしゃ…。
そんな音が聞こえてきそうな位頭を撫でられた。
髪ぐしゃぐしゃ…。
「アユ太郎?
タヌキって…。」
「あぁ大丈夫よ。
泰治はいつも気に入った子に変なあだ名付けるのよ。
咲坂もそのうち慣れるわよ。」
そのうちって…。
慣れるもんなのかな…?
その後も泰治さんは私をアユ太郎とごく自然に呼んでいた。
泰治さんは私が入学した時、すでに4年生で就職も内定していた。
それから私が卒業するまでの間、サークルの飲み会出席率はパーフェクトだったけど、
それ以外は何をしてるか今イチ謎な人だった…。