トリガーポイント
「よぉ。
姉ちゃん。」
そう言いながら、泰治さんはカウンターにどかっと腰を降ろした。
姉ちゃん…?
よくおっさんがお水の女の人によく言うような…。
でも、なんかふたり、似てるような…。
「こんのくそ弟。
また来たの?
って、あら。
小娘。
一緒だったの?」
なんだか今イチ飲み込めないけど。
もしかして…。
もしかして…。
「…姉弟??」
「あら。
今頃分かったの?
今年、奇跡的にケアマネージャーの試験に受かって、
家業を継いでるうっさん臭いドラ弟よ。」
このふたりが姉弟…?
私は納得するまでにしばらく時間が掛かってしまった。
「だって今まで1度もそんなこと…。」
「だってなぁ。
聞かれなかったしなぁ…。」
のほほんとした顔をしながら、
泰治さんはバーボンに手を伸ばす。
私もつられるように、目の前に置かれたビールに口を付けた。
私は動揺したせいか、ジョッキの半分過ぎまで一気に飲んでしまった。
「変わんないなぁ。
アユ太郎のその飲みっぷりの良さ。
普通の女の子だったらこうはいかないもんなぁ。」
姉ちゃん。」
そう言いながら、泰治さんはカウンターにどかっと腰を降ろした。
姉ちゃん…?
よくおっさんがお水の女の人によく言うような…。
でも、なんかふたり、似てるような…。
「こんのくそ弟。
また来たの?
って、あら。
小娘。
一緒だったの?」
なんだか今イチ飲み込めないけど。
もしかして…。
もしかして…。
「…姉弟??」
「あら。
今頃分かったの?
今年、奇跡的にケアマネージャーの試験に受かって、
家業を継いでるうっさん臭いドラ弟よ。」
このふたりが姉弟…?
私は納得するまでにしばらく時間が掛かってしまった。
「だって今まで1度もそんなこと…。」
「だってなぁ。
聞かれなかったしなぁ…。」
のほほんとした顔をしながら、
泰治さんはバーボンに手を伸ばす。
私もつられるように、目の前に置かれたビールに口を付けた。
私は動揺したせいか、ジョッキの半分過ぎまで一気に飲んでしまった。
「変わんないなぁ。
アユ太郎のその飲みっぷりの良さ。
普通の女の子だったらこうはいかないもんなぁ。」