トリガーポイント
「あんたは本当によく飲むね~。」

えりりんが呆れた顔で焼酎を作る。

飲み始めて3時間…。
隣りでは大和くんが眠っている。

「小娘いくつになった?」
「えりりん。私もう24歳ですよ。もう小娘はやめて下さいよ。」


「小娘がもう24…
あたしも年とるわけだわ。」

わざと言ってるな…。
えりりんは大和くんと同い年だから………
8こ上なわけで。って32歳!!

「えりりん。化け物!」

「失礼な子ね。努力してるのよ。」


格好はちょっとケバくてヤバいけど肌はぴかぴかで足は細い。

本人には言わないけど…。

「あんたは相変わらずなんでしょ。」

えりりんはウーロンハイを飲みながら大和くんをチラッと見た。


「…。」

私は何も言い返せずにいた。

「あたしが大和と付き合ってた時のあんたは凄かったよね。

あたし殺されるかと思った。」


「それはえりりん大袈裟だよ。」


初めてえりりんと会ったのは大学2年生の頃。
大和くんが自分の彼女として紹介したのが最初だった。


あの頃はえりりんの事が本当に嫌いだった。

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