九条武政&酒井参輝 *短編集*
「参輝、やけに眠たそうだな…」
眞弥が心配そうに車酔いしている参輝の顔を覗き込んだ。
「あぁ…大丈夫。」
「参輝先生…膝枕…やってあげようか?」
自分の太股をたたく日和ん。
「あ、じゃお言葉に甘えて、」
参輝はごろんっ、と日和んの太股の上に頭をのっけた
「あ、参輝先生寝ちゃった(笑)」
笑いながら日和んが呟いた。
「(笑)ほんとだ」
眞弥が参輝の頬をつねった、
「おい、やめろ俺の参輝だ」
「「……」」
「ぶっ…あはは武政そんなキャラじゃねーだろ、笑わせんな(笑)」
爆笑しながら眞弥がいった、
「だ、だよね(笑)あはは(笑)」
「ごめん(笑)ちょっと暇だったから(笑)そういや、今日准司は?」
「あーなんか腹こわした」
「ふーん、心配だな…今日お見舞いにいってあげよう!ちょっと見舞い用の葱買ってくる!」
「行ってらっしゃーい」
その時参輝が起きた。
「あれ?参輝先生起きたの?」
―バタン――
参輝は無言で車から降りてどこかへ行ってしまった。