ライオンさんのペット
きっと、助けてもらったのは奇跡だ…




和雅さんがインテリア事業を始めなければ、両親に興味を持つこともなかったんだから。


慣れないことも多いし…
(キスとかキスとかキスとか。)
ペットとして何をしていいのかまだ分からない…
それでも、少しでも恩返しが出来るように頑張らないと。



雑誌を元に戻し、私はその場を後にした。

















テキストから顔を上げ、壁の時計を見れば、そろそろ教室に行かなければいけない時間になっていた。



大事なところは一通り確認出来たから良いかな。



机に出していた物を鞄に押し込むと、鞄の奥で携帯が光っていた。


確認すると、律子からのメールだった。


『風邪引いたかもー』


えっ!?大丈夫!?


急いで返信すれば、大丈夫だけど、熱があると返ってきた。


「それ、大丈夫じゃないよね!?」

『試験は受けられる。今から教室向かう。』

「私も、今から教室向かうね。」


私はそれだけ送り、図書館を出て教室へと向かった。

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