ライオンさんのペット
無事国語の試験が終わり、体調はどうか律子に聞こうと椅子から立ち上がったが…


「あれ?」


律子の姿は教室になかった。


それに…

新もいない…

二人ともトイレかな?



また次の休憩の時にでも聞こう。と私は席に腰を下ろした。













「新、どうだった?」


5教科全て終え、席の近い新に聞くと、満面の笑みが返ってきた。


「バッチリよ!今までになく山が当たったぜ。」



でも新は、一年の時のクラス決め試験の順位が自己最高で、それからは下から数えた方が早いくらい…

出来たと言っても特Aクラスにはきっと入れない…



「瑠唯はどうだった?」


「私は…まあまあかな…」



いつも通りに出来た…
きっといつも通りの順位…



「律子はどうだったかな?」



新と二人、律子の席に行くと…



「律子ー」


「ごめん!私、急用が出来たから先行くね!」

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