ライオンさんのペット

「そうだよ。まだ図書館にいると思ってな。
豆は集中すると時間忘れるからな～
やっぱ俺がいないとダメだな。ダメ豆だな。」


「今、凄く感謝の気持ちでいっぱいだったのに…
そんな気持ちになってかなり損した気分…」


取り出した携帯から顔を上げ、ジトリと新に視線を送る。


「えっ!?なんだよその目は！感謝の気持ちカムバークッ！」


横で騒ぐ新は置いといて、携帯をチェックするけど…


「あれ？電話来てないよ？」


着信履歴には新しい履歴はなかった。


「いや、そんなはずは…」


「もう～ホント感謝損だよ～」


「いや、マジ、電話したって。これ見てみろよ！」



新が自分のスマホの画面をこちらに向けると、確かにそこには履歴が残っていた。





どういうこと？




まさか…




嫌な予感がしてアドレス帳を開く。



「!?」



これって…