ライオンさんのペット
「なんだよ。おっちょこちょいだな、豆は~」


「あはは…ごめん。」




笑って誤魔化したけど…
心のもやもやが、また胸に積もっていく。







ああもう!暗くなっちゃダメだ自分!



こんな気持ちじゃ、新や律子に泣きつきそうで、自分に強く言い聞かせて無理やりポジティブに考えてみる。


消されたアドレスはそんなに多くないし、なんとかなるよ!
その中で良く連絡とるのは新くらいだし!


新のは律子に聞こう。
間違って消しちゃったって言えば良いし。


流石に本人には聞けないな…


今の話の流れに加えて、アドレス教えてなんて言ったら、新だって流石に何かあったって思うもん…


あとの人達は、殆ど同じ学校の人だから携帯壊れたことにしてまた聞けば良い。


完全に分からなくなったのはお兄ちゃんと、お父さんの会社の人で、経理をやっていた綾部さん…


お兄ちゃんは手紙で聞けば良いし、綾部さんは会社が潰れた今となってはもう連絡することもないだろうから良いとして…

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