ライオンさんのペット
その笑顔に私はこれからの生活に不安を覚えた。




ペットになるとは言ったものの私これからどうなっちゃうんだろ…




「あの…高獅路さん…」




不安になるのはしょうがないとしても、不安のままじゃいけないよね。
この際気になったことは聞かなくちゃ!!と口を開いたが、全てを言う前に高獅路さんが口を挟んだ。




「その呼び方だが、ペットなら俺のことは“和雅”と呼べ。」




えっ!!




「そ、それは…」




同級生ならまだしも、初対面のしかも自分より年上の人を名前で呼ぶなんてことしたことない私にとって、それは少しばかり憚られた。




「あの…ペットなら名字でお呼びした方が―」







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