ライオンさんのペット
「お帰りなさいませ、和雅様。」




その中から一人の男性が進み出て頭を下げた。




顔を上げたその人は、ピンと背筋を伸ばし無表情でいかにも厳格そうな執事さんだった。




着ている服も黒、磨き上げられた靴も黒、全て後ろに撫で付けられている髪も漆黒で…




先入観をもっちゃいけないのは分かってるんだけど…
なんか怖そう…





「瑠唯、この家で困ったことがあったら門倉に言え。」




えっ!?こんな怖そうな人に!?

凄く言いずらい…




< 35 / 132 >

この作品をシェア

pagetop