ライオンさんのペット
「これで怒られなくてすむだろ?」





私はまたも予期していなかった和雅さんのその言葉に、そしてそれ以上に和雅さんの表情に驚いた。




失笑するどころか微笑んだのだから…





「あ、ありがとうございます…」





私、この人のこと、勝手に冷たい人だと思っていたけど…
もしかして結構優しい人なんじゃ…

今だって、ペットなんだから気を使わなくたってよかったのに…

半分脅すように私をペットにしたかと思ったら、今度は優しくしたり…

この人がどういう人なのか、何を考えてるのか全く分からない…





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