ライオンさんのペット
私は満面の笑みを作り必死に言った。





「そうか…気に入ったのならそれで良いが…」と言った和雅さんはなぜかどこか不満気な様子だった。




「今日は疲れただろ。ゆっくり休め。」




「はい、ありがとうございます。」





和雅さんはそのまま踵を返しさっき入ってきたドアへ足を進めたが「そうだ」と振り返り私に向き直った。





「お前にペットとしての初仕事を与えてやる。」





初仕事ですか!?





もしかしたら和雅さんの求めるペット像のヒントになるかも!!

と目をキラキラさせて待っていると意外な命令が言い渡された。





「キスをしろ。」





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