ライオンさんのペット
ちょ、ちょっと!!
なんで和雅さんが私のベッドにいるんですか!?

和雅さんの部屋は隣だって昨日言ってましたよね!?




早く離れたくて彼を起こさないように、体に回された腕を外そうと試みるが…





「どこへ行くつもりだ。」




逃げるのに失敗したあげく、悪いことに御主人様を起こしてしまった…




「もう、起きようかと…」




「まだ、早い…もう少し眠っていろ…」





彼は眠そうに掠れた声でそう言うと、腕に力を込め私を一層引き寄せて抱きしめる。





「ふわふわして、お前、子犬みたいだな…」




彼は私の肩に顔を埋め眠ろうとする。




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