ライオンさんのペット
ふわふわしてるのは服ですから!!

って私!!そうじゃなくて!!
こんな状態でどうやって私に眠れって言うんですか!?
完全に起きちゃいましたよ!!

そ、それにこのままだと嫌な予感がする。




直ぐにすやすやと寝息を立てだした和雅さんの腕から、より慎重に動いてなんとかするすると遠ざかりベッドから起き上がる。




『よし!脱出成功!』と心の中でガッツポーズをした瞬間…





急に腕を捕まれた。





きゃん!!





完全に寝ていると思っていたから、心臓が飛び上がるほど驚いた。




和雅さんの方を恐る恐る振り返ると、凄く眠たそうなのにその目はまるで獲物を捕らえた猛獣のように鋭く光っていた。





「小動物は朝から元気だな…起きるなら…」





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