ライオンさんのペット
午前中一杯服選びだけで終わってしまうとは思ってなかった…

服を選んだだけなのに凄く疲れたな…

お洒落好きの人なら凄く楽しい時間なんだろうけど、和雅さんの目もあるし…
緊張する…

でもこれで和雅さんも満足したよね?






そう思ったのもつかの間、会計を済ませた和雅さんは…




「早速着てみろ。」




まだまだ目を楽しませろってことですか?




「また今度じゃだめですか?」




と言おうものなら…




「そうか。自分で着替えるのが嫌なら着替えさせてやろう。」




「うっ…」




それは嫌です…




そんな事を言われてしまえば大人しく従わざるを得なくなり、「こちらへどうぞ。」と店員さん達に押されるように連行されてしまう。




「どちらの服になさいますか?」




はっきり言ってどれでも良かったから、一番始めに選んだ紺のワンピースを選んで着ると、髪もあれよあれよと言う間に流行りの編み込みが施された髪型にアレンジされていく。


目を瞑っている間にうっすらとメイクも施され、次に目を開けた時、鏡に映っていたのは大人びた雰囲気の私だった。


化粧なんて七五三依頼したことがないし、今までしたいとも思わなかったから今の自分の姿は凄く新鮮だった。







あと数年したらこんな感じになるのかな…







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