ライオンさんのペット
「畏まりました。
それでは瑠唯様を呼んで参ります。」



「いや、いい。俺が呼びに行こう。」



早く瑠唯の顔が見たいからな。
少しも待っていられない。












「瑠唯。」



書室の扉を開け、呼んだが返事がない。



部屋を見渡しても姿が見えない。




「部屋に戻ったか?」




と、扉を閉めようとした時、こちらに背を向けている一人掛けソファーの脇に何かが落ちているのが見えた。



近づけばそれが本だと分かったが…






「こんな所にいたのか…」






ソファーには膝を抱え丸くなって寝ている瑠唯がいた。



ソファーが大きいのか、瑠唯が小さ過ぎるのか、横になった瑠唯がぴったり収まっている。




「こんな所で寝たら風邪引くぞ。」




直ぐに起こそうと思ったが、肩に触れかけた手が止まる…





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