ライオンさんのペット
こんなタイミングに来るなんて格好良過ぎでしょ~



「わ、鷲崎!どうして…」



「なんですか?そんなにビックリして。体育館の裏で伸びてるとでも思いました?」



体育館?



私には何の事かさっぱりだったけど、ニコニコしてる新とは逆に先輩達は血の気が引いた顔になっていた。



「先輩方、もう用事は済みましたよね?
瑠唯行こう。」



「うん…」



だけど、このまま去っちゃいけない気がして私は先へと促す新の手から離れると先輩達に向き直って勢いよく頭を下げた。



「先輩達の気持ちは嬉しいです。だけど、私、誰かと付き合うとか考えられなくて、だからごめんなさい!!」



口早にそれだけを言うと私は新の所に駆けて行った。


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