ライオンさんのペット

「あの～お年を伺ってもいいですか？」



「はい、今年で15歳になります。」



「15歳ですか!?」



私の1個下ってことですか!?

いや、それより…

この若さでメイドさんって…

色々大丈夫なの？




思ったことが全部顔に書いてあったんだと思う。

小春さんはメイドとして働くようになった経緯を話してくれた。



「私が10歳の時両親が相次いで亡くなりまして…
身寄りのない私を和雅様が住み込みのメイドとして引き取って下さったんです。
メイドと言っても、学校には変わらず通わせて頂いておりますので、朝と夕方の決められた時間だけなのですが。」



「そうだったんですか…」



小春さんも和雅さんに助けられて…


しかもこんな若い時から働いてるなんて凄いな。


ペットとして不自由なこともなく(無茶な命令は別として…)暮らすことになって、こんなこと言うのはおこがましいとは思うのだけど、私もいっそ住み込みのメイドとして置いてほしかった。