ライオンさんのペット
「な、何でしょうか?」



「何でしょうか?じゃない。
おやすみのキスはどうした。」






やっぱりーーー!






和雅さんのペットとして頑張ろうとは思う…

でも、キスは…勇気というか、心の準備が凄く必要で…

ちょっと心の準備をさせて下さい…






「………じゃあまだ寝ません…」




「だからと言って、後でキスしようが今キスしようが変わりはないだろう。」




「なら、後でします。」




準備が必要なんです!




「………強情だな。」





和雅さんは腰に両手を置いて凄く不満そうだ。




「それなら、眠れるように本でも読んでやろうか?」



「もう、子供扱いしないで下さい!」



気のせいじゃなくて、やっぱり子供扱いされてるよね!?



「冗談だ。」





もう!その冗談分かりづらいです!





「仕方がないな。」




ニヤッと笑うと、和雅さんは私の膝裏に腕を入れて、ひょいと簡単に私をお姫様抱っこしてしまう。



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