真面目くんがネクタイを緩めるとき
作戦なんかじゃないっ!
梶の事が好きなんだって
意識した時から図書室には行ってない。
だって、なんか
恥ずかしいし、緊張するし
教室内の地味な梶にだってドキドキしちゃうし
だけど話したい……し。
恋って不思議な感情だと思う
恥ずかしくって会いたくないのに、会いたくて仕方ない
この矛盾した感情が成り立つなんて。
私は久しぶりに図書室に行く事にした。
ドキドキしながらドアをあけて中に入る
けれど
「あれ、いない。」
梶の姿は図書室のどこにもなかった