真面目くんがネクタイを緩めるとき


好きにならない、なんて残酷すぎる。


好きなのに
好きだって気づいたのに


好きな人には好かれない。

恋愛ってきっとそんなに簡単なものじゃないんだ。

私の麻痺した感覚にトドメを刺すように梶は言った。


「もしかして、ちょっとガッカリしてます?

僕はそんな簡単じゃないですよ

いつも通りの作戦で堕とせるなんて

思わないで下さいね?

他の男等と一緒にして貰っては困りま……」

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