真面目くんがネクタイを緩めるとき


次の日、私は梶の机に手紙を入れた


【図書室に来て。ずっと待ってるから】


来てくれる事を信じてー。


放課後

あの遠くて不便な図書室に向かう


こんなのが日課になるなんて


ありえない。

図書室の扉を開けて
イスに座わり、彼を待った。

だけど、

2時間たっても梶は来なかった。


「そんなに怒ることないじゃんか……」


もうずっと待ってるのに。


1週間以上しゃべってないのに


クラスにいる梶は相変わらず地味で

誰とも話さない。


顔すら上げてくれない。


「ただ、知りたいだけじゃんか……」

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