真面目くんがネクタイを緩めるとき
次の日も、また次の日も梶が来るのを待った。
だけど、梶は一向に来なかった。
もう前みたいに話せる日は来ないんだろうか
そう思いながら机に顔を伏せていると
今日の気温が心地くて
私はいつの間にか寝てしまっていた
ーーー。
んー……
誰かに頭をそっと撫でられているような
そんな夢を見た。
温かい手でふわふわと撫でる
それが誰なのか知りたくて
私は無理矢理夢の世界から
現実へ自分を引っ張った。