真面目くんがネクタイを緩めるとき
告白の返事
告白の返答は
「すいません……。」
という失恋の言葉だった。
初めての失恋はなんだか喉がじんわりとして
すぐには声が出ず
そのうち、だんだんと目に暖かいものが溢れてくるのを感じた。
無理矢理笑おうとするのも難しくって
下を向いて
「あ、そっか!そうだよね!」
気付かれないように言った。
これが精一杯で、このままだと
涙がバレてしまいそうだったから
走って図書室を出ようとした。