真面目くんがネクタイを緩めるとき
「僕の過去を聞くんですから
当然ですよね?」
後ろは壁に阻まれて、前は梶、
横は梶の両手によって塞がれた。
「これは、拒否った分」
「んっ…。」
梶の唇が優しく私に重なる。
「これは、代償。」
「んんーっ!……っ。」
1回目のキスは柔らかく
2回目はちょっと強引に。
「ちょっと代償って!」
私がそう反抗すると
「僕のプライベートとを聞くんですから
それくらい当然です。」
なんて言って優しく笑った。