真面目くんがネクタイを緩めるとき


表の真面目くんの梶とは教室内じゃ、ほとんど話さないし

それってどうなんだろ……。


そう思いながら梶のことを見ていると


あっ……。

目があった。

笑ってくれた?


ペンをとめて周りには気付かれない程度に笑ってくれた梶をみて


まぁ、これでもいいか。
なんて考えちゃった私は単純なんだろうか?


「くーるーみー」

すると、突然美影が私を呼んできた。

「なーにニヤけてんの?」

なんて言いながら私の事をバシバシ叩いてくる。


「ニヤけてないし!」

私がそう言うと
< 192 / 343 >

この作品をシェア

pagetop