真面目くんがネクタイを緩めるとき


「それと最後に、

胡桃さんの事イジメたら

僕、何するか分からないですよ?」


その笑顔はみんなの顔を引きつらせた。

ああ、敵わない。
どうやったら梶に勝てるかなんて

考える方がバカだ。

すると、女子達の集団をスルリとぬけて

梶がこっちに来た。


「行きますよ」


えっ、どこに!?
そう聞く間もなく手を引っ張られた。


ついたのは図書室だった。

やっと2人きりになれた。

「梶……あのね、」

ちゃんと言わなくちゃ。


「さっきの本当ごめ……」


「気付かないとか本当バカですね。」


え?



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