真面目くんがネクタイを緩めるとき


「何でもないですよ。」


とりあえず今は不安にさせない為に。

俺は嘘をつく。

すると、

「かーじ!

あのね、私はさ、ほら……その


裏切ったりしないから。

梶の事……ずっと好きでいる自信、あるし……

だから……」


カラン……。


中身が無くなったカップのアイスが落ちる

それは俺が胡桃さんを抱きしめたから。


そうだった。
俺の彼女はこうだった。

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