真面目くんがネクタイを緩めるとき
あの時、携帯番号を変えなかった自分を恨んだ
俺が消しても相手がメモリーを残しておけば繋がってしまう。
「今日なるくんに会って、
話したいと思ったの。あの時の事も全部」
「俺は別に聞きたいと思わない。」
もう俺にとっては過去なんてどうでもいい事だ。
「じゃあ会いに行っちゃうよ?
彼女、いるんだよね?」
それでも電話から響く嫌な言葉。
彼女を大切にしたい
そう思った瞬間どうして今、現れるのか。
「会ってくれるよね?」
「ああ……。」
そして俺の過去はどうしてこうも足を引っ張るのか。