真面目くんがネクタイを緩めるとき
「ありがとうー胡桃いー。大好きーい」
「はいはい。」
抱きついてくる美影を受け流して
梶のことを考える。
まぁ、言えば分かってくれ……なさそうだけど
なんとか説得するし。
そんなやり取りをしているうちに駅まで着いた。
「じゃあね、美影」
「うんっ!また明日!」
美影とも本当の意味で仲良くなれた気がする。
毎日順調だなぁ……。
しかし、
「やっぱ梶の手伝いしよーと。
話したい事もあるし」
遠ざかる運命にも足を踏み込んでいた。