真面目くんがネクタイを緩めるとき


すごい自分勝手


梶の意見も聞かずに自分だけ言いたいこというなんて。

それでも聞いていられる自信が無かった。

だって、梶……もしかしたらまだ好きかもしれない。


そう思っただけで心が潰れそうに痛くなる


家に帰ってすぐベッドに伏せながら色々考えた。



それでも答えなんか出るわけなくて

どんなに明日が嫌だって必ず次の日はやって来る。


朝起きて学校に歩いている時、
いつも思う早く会いたいという気持ちはない。


会いたくない

顔が見れない


そんな気分だ。


いつも学校に早く来る彼は、今日もいつも通り先にいて

いつも通り本を読んでいる。





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