真面目くんがネクタイを緩めるとき
あれから私は、梶と会話することなく今日を迎えてしまった。
「本当にこれでいいのね?」
よくはない。
メールも電話も来ていたけどやっぱり出れなくて
無視して、学校でも梶を避けている。
だって、だってふられたくないんだもん……。
「お待たせ。」
そんなことを考えているうちに来た2人組が来た。
梶のことで頭がいっぱいな私は気づかなかった。
「こいつ、友達の佐倉
胡桃ちゃんだっけ?よろしくな!」
佐倉……ってどこかで……。
「大塚?」
やっぱりあの、佐倉だ!!!